多羅富來和紙は、書道用紙をメインに漉いています。あくまで手漉きにこだわります。

手漉きにこだわることで、構想から完成まで、考えて、考えて、考え抜かれた書作品の想いを受け止める紙となります。

多羅富來和紙の多羅は、多羅葉(タラヨウ)という葉から由来しています。

多羅葉は、葉っぱの裏側を尖ったもので引っ掻くと、黒くその痕跡が永く残るため、古来の人々はそれを手紙として利用しました。

多羅葉と書道用紙の共通点は、文字を手書きで書き残せるところにあります。

多羅富來和紙は、手紙のように書作品が身近な日常の中に存在し続けるようにと多羅葉に想いを託し、また和紙を使った方や受け取った方にも富が来ますようにと願いを込めて1枚1枚、紙を漉いています。